TOMIZ Selection
お菓子作りを始めた当初は、近所のスーパーで「薄力粉」を一括りに買っていました。同じレシピで作っても、「なんとなく仕上がりがイメージと違う」という違和感を感じていました。
転機は、博多駅直結のアミュプラザ博多店にある富澤商店との出会いです。仕事や買い物のついでに立ち寄れる便利さで、棚に並ぶ数百種類の素材を眺めるのが楽しみでした。「粉を変えるだけで、これほど世界が変わるのか」と気づいた瞬間でした。
最近では、車でアクセスできるイオンモール福岡店もオープンし、より気軽に通えるようになりました。このページでは、私が実際に使い比べた富澤商店の素材を、お菓子作りでの違いと選び方とともに記録していきます。
なぜ富澤商店の素材なのか
スーパーマーケットで売られている薄力粉や砂糖は、価格と入手しやすさで選びやすい反面、商品ごとの違いが分かりにくいのが特徴です。タンパク量や粒度、添加物の有無といった情報も、パッケージに書かれていないことが多く、「どれを選んでも同じ」になりがちでした。
富澤商店の素材は、製菓・製パン用に明確な目的を持って選ばれています。タンパク量、灰分、粒度、添加物の有無まで、パッケージに数値で表示されています。価格はスーパーより少し高めですが、1kg単位で買える商品が多く、家庭用としても扱いやすい量です。
「数値で素材を選べる」「目的別に作られている」「家庭で使いきれる量」 この3つが揃っているのが、私が富澤商店を選ぶ理由です。
素材選びで変わるお菓子作りの世界
焼き菓子の仕上がりを決めるのは、レシピの工程よりも、選んだ素材そのものです。同じ「薄力粉」「砂糖」「ベーキングパウダー」でも、種類によって完成品の食感はまったく違います。
【スーパーヴァイオレット(薄力粉)】
タンパク約6.6%。シフォンケーキやスポンジが軽くふわっと仕上がる。スーパーで売られている薄力粉(タンパク約8%)と比べると、明らかに口どけが違います。
【粉糖・グラニュー糖】
粒度の違いが「溶け方」と「食感」を左右します。粉糖はホロホロとした口どけ、グラニュー糖はサクッとした粒感。クッキーやケーキで意識的に使い分けると、仕上がりの方向性が明確になります。
【ベーキングパウダー】
富澤商店のアルミニウムフリーは、コーンスターチ・第一リン酸カルシウム・重曹の配合が明示されています。「ふくらみ」を制御する設計済みの膨張剤です。
これら3つの素材を使い分けるだけで、家庭で作るお菓子の幅が大きく広がります。
詳細レビュー
富澤商店の選び方ガイド
【実店舗の最大の魅力】
店頭で素材を眺めていると、「これを使ってこのスイーツを作ろう」と作りたい意欲が自然に湧いてきます。ネットでは見落としがちな珍しい素材にも目が留まり、新しいレシピへの挑戦のきっかけになります。
実物を手に取って見られるので、パッケージの大きさ、粒度、色合いまで正確にイメージできます。さらに、買ってその日のうちに作れるので、「作りたい」という気持ちを冷まさずにキッチンに立てるのが、私が実店舗を好む最大の理由です。
【私が利用する2店舗の使い分け】
■ アミュプラザ博多店
博多駅直結で、仕事や買い物のついでに立ち寄りやすい。商品点数は約3,700点で、製菓・製パン器具、乾物、ギフト商品の取り扱いが充実しています。営業時間は10:00〜20:00。2025年5月にリニューアルされ、ギフトセットも揃いました。JQ CARDで5%OFFの特典もあります。
■ イオンモール福岡店(2025年10月オープン)
車でアクセスでき、重い粉類のまとめ買いに便利。商品点数は10,000点以上で、九州最大規模。「少量サイズ」の商品も多く、初めての素材をお試しで買いたいときに向いています。営業時間は10:00〜21:00。
私はその日の用事に合わせて、博多駅周辺ならアミュプラザ、車で出かけるならイオンモール福岡、という使い分けをしています。
【オンラインショップの活用】
定番商品の補充には富澤商店のECサイトが便利。重い荷物(粉類1kg、2.5kg)を運ばなくて済みます。カートに登録しておけば、無くなったらワンクリックで再購入できます。
【パッケージサイズの選び方】
・1kg:使い切りまで2〜3ヶ月、香りと鮮度を保ちやすい。初心者・少量派向き。
・2.5kg:価格効率が良い。週1〜2回ペースで焼く方向き。
【保管のコツ】
粉糖は吸湿性が高いため、開封後は密閉容器で冷暗所保管。エージレス(脱酸素剤)を入れると鮮度が保てます。
17年の実践で気づいた素材選びの考え方
2009年からエスプレッソやお菓子作りに取り組んで、17年が経ちました。途中、機材ばかりにこだわっていた時期があります。エスプレッソマシンは7年使ったSilvia V3からSilvia Pro Xへ。グラインダーは9年使い続けたRancilio Rocky。
機材を整えるほど「美味しさ」が伸びる感覚は確かにありました。しかし、ある時期から伸びが鈍くなったのです。原因を探っていたとき気づいたのが、「機材を極めても、素材で天井が決まる」という事実でした。
スーパーで買う一般的な薄力粉でいくらシフォンケーキを焼いても、スーパーヴァイオレットで作ったものと比べると、明らかに口どけが違います。粉糖を変えるだけで、クッキーのホロホロ感が一段階上がります。
道具と素材は、両輪です。どちらが欠けても、頭打ちになります。富澤商店の素材は、私の「天井」を一段上に押し上げてくれた素材たちです。
これから検証予定の素材
今後、このページに追加していきたい素材レビューです。
・発酵バター(明治、よつ葉、イズニーなど比較)
・塩(ゲランドの塩、ミネラル塩)
・ココア(製菓用とドリンク用の違い)
・全卵 vs 卵黄のみのレシピ比較
・生クリーム(脂肪分・産地別)
順次、実際に使い比べて記録を更新していきます。
