Rancilio Rockyレビュー:高機能を技術で凌駕する。9年変わらぬ「堅牢」という正解

cafetomiz

スペック競争の先にある「信頼」

エスプレッソの世界は、今やハイテクグラインダーの群雄割拠です。EurekaやMazzerといった高機能機が注目を浴びる中、私の横には2016年、シルビアV3と同時に導入したRancilio Rockyが、今も変わらず鎮座しています。
最新機のような無段階調整も低残粉構造もありません。しかし、9年間一度もトラブルを起こさず、毎日当たり前のように「極細挽き」を供するそのタフさに、私は絶大な信頼を置いています。

特徴:質実剛健。2016年から一度も壊れない「耐久性」

Rockyを手にして驚くのは、その圧倒的な重厚感とシンプルさです。

  • 家庭用を越えた剛性: 2016年に導入してから、一度の大きなトラブルもありません。これといって特別なアップトランス(変圧器)を介さず、日本の電源環境でそのまま回していますが、モーターのトルクは常に力強く、浅煎りの硬い豆も難なく粉砕します。
  • 同じ「Rancilio」という美学: Silvia Pro Xと同じステンレスヘアライン仕上げ。並べた時の統一感、そして「同じメーカーで揃えている」という愛情こそが、日々の一杯を美味しくする隠し味です。

Masteryの真髄:足りない機能は「技術」で補う

正直に言えば、Rockyは最新機のような無段階調整機能もありません。しかし、そこをカバーするのがホームバリスタの腕の見せ所です。

  • 粒度調整の極意: 段階式クリックでも、0.1g単位の粉量調整とタンピング技術を組み合わせれば、狙った9気圧の抽出は必ず作れます。
  • シンプルゆえの安定感: 複雑な電子制御がないからこそ、日本の電圧環境でもモーターの挙動が安定しており、長年使い込むことで「この豆ならクリック〇番」という自分だけの感覚が研ぎ澄まされます。

 結び:道具を愛し、使い倒す喜び

イタリアのEspresso Coffee Shopから共に海を渡ってきたRocky。
最新の高価なマシンを買えば、楽に美味しいコーヒーが淹れられるかもしれません。しかし、「この道具で、どこまで美味しくできるか」という探求こそが、富澤商店の素材を吟味する時の真剣さにも繋がっています。
不器用で、でも力強い。そんなRockyとの日々が、私の「人生の彩り」を支えています。

記事をより濃くする追加ヒント(Rocky特化版)

  • 「9年目の刃」の接写: 「2016年から使い続けて、刃の摩耗がこれくらい」という写真は、Rockyのコストパフォーマンスを語る上で最強のエビデンスになります。
  • 「Silvia Pro Xとの並び」: 新旧のRancilio製品が並んでいる写真は、ブランドファンにとってたまらない一枚になります。

Mastery Data: My Rocky Setup

  • 導入: 2016年9月(イタリア個人輸入)
  • 電源: 日本国内100V(変圧器なし)
  • 主なメンテナンス: 定期的な刃の清掃、吐出口のブラッシング
  • 調整スタイル: 段階クリック × 粉量微調整
ABOUT ME
ひろ
ひろ
おうちカフェ・ディレクター
「自宅を最高のカフェに」を掲げ、家庭用マシン最高峰Silvia Pro Xと富澤商店の厳選素材を極めるスペシャリスト。数々の試行錯誤を経て辿り着いた、機材の真価を引き出す抽出法と素材のマリアージュを発信します。妥協なき道具と素材選びを通じて、あなたの日常に「人生の彩り」を添える、至福のおうちカフェ体験をお届けします。
記事URLをコピーしました