【レビュー】Rancilio Rocky|9年使い続けた堅牢なグラインダー

cafe-water

2016年9月にイタリアから個人輸入したRancilio Rocky。それから9年、毎日のエスプレッソをこの一台で挽き続けています。

EurekaやMazzerといった高機能グラインダーが並ぶ中、無段階調整も低残粉構造もないRockyを使い続ける理由を、17年のエスプレッソ実践経験をもとに率直にレビューします。

エスプレッソコーナー全景:Rocky中央・Silvia Pro X右・OCDディストリビューター・タンパー・緑のラテアートカップ

スペック競争の先にある信頼

高機能機グラインダーが注目を浴びる中、私の横にはシルビアV3と同時に導入したRancilio Rockyが、今も変わらずあります。
9年間一度もトラブルを起こさず、毎日当たり前のように「極細挽き」を供するそのタフさに信頼を置いています。

2016年から一度も壊れない耐久性

Rockyを手にして驚くのは、家庭用とは思えない重量感と機能を絞ったシンプルさです。

  • 家庭用を越えた剛性: アップトランス(変圧器)を介さず、日本の電源環境でそのまま回していますが、モーターのトルクは常に力強く、浅煎りの硬い豆も難なく粉砕します。
  • 同じ「Rancilio」という美学: Silvia Pro Xと同じステンレス仕上げ。並べた時の統一感、そして「同じメーカーで揃えている」という統一感が、日々の一杯への満足感に繋がります。

足りない機能は調整で補う

正直に言えば、Rockyは最新機のような無段階調整機能もありません。しかし、そこをカバーするのがホームバリスタの腕の見せ所です。

  • 粒度調整の考え方: 段階式クリックでも、0.1g単位の粉量調整とタンピング技術を組み合わせれば、狙った9気圧の抽出は必ず作れます。
  • シンプルゆえの安定感: 複雑な電子制御がないからこそ、日本の電圧環境でもモーターの挙動が安定しており、長年使い込むことで「この豆ならクリック〇番」という「この豆ならクリック〇番」という自分の基準が決まっていきます。

9年使い続けて見えたこと

イタリアのEspresso Coffee Shopから共に海を渡ってきたRocky。
最新の高価なマシンを買えば、楽に美味しいコーヒーが淹れられるかもしれません。しかし、「この道具で、どこまで美味しくできるか」という探求こそが、富澤商店の素材を吟味する時の真剣さにも繋がっています。シンプルで力強い。そんなRockyとの日々が、私の毎日のエスプレッソを支えています。

Rancilio Rocky吐出口アップ:クリックダイヤル「10」、青いシュート、ポルタフィルターに挽きたて粉が落ちる瞬間

関連記事

あわせて読みたい
【レビュー】Rancilio Silvia Pro X|17年の実践で辿り着いた家庭用マシン
【レビュー】Rancilio Silvia Pro X|17年の実践で辿り着いた家庭用マシン
あわせて読みたい
【抽出】エスプレッソ粉量の0.1g調整|温湿度・焙煎度・鮮度で変わる
【抽出】エスプレッソ粉量の0.1g調整|温湿度・焙煎度・鮮度で変わる
あわせて読みたい
【メンテナンス】バックフラッシュ|週1回の逆流洗浄|Rancilio Silvia Pro X
【メンテナンス】バックフラッシュ|週1回の逆流洗浄|Rancilio Silvia Pro X

ABOUT ME
ひろ
ひろ
おうちカフェ・ディレクター
2009年、19歳でエスプレッソに出会って17年。デロンギ→Rancilio Silvia→Silvia Pro Xと機材を渡り歩き、現在はイタリアから個人輸入した家庭用最高峰マシンを実機運用中。機材の分解・修理も自前でこなす実践派。富澤商店の素材を使ったレシピと抽出技術を検証・記録しています。
記事URLをコピーしました